過去ログ - 「提督さんにとって――」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/17(木) 14:56:22.69 ID:fHaMT/TR0
 彼女は複雑そうな表情を浮かべながら一息おくと、彼と視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

「ま、いいわ。それで自分の仕事は把握できたかしら?」

 彼女はダンボール箱に置かれた指令書に視線を落とすと、再び彼を見る。

 そして、彼からの肯定の意を受け取ると口を開きながら立ち上がる。

「それじゃ此処を案内するわ。少し待ってて」

 そう言うと彼女は執務室に保管していた自身の艤装に手を伸ばす。

 敢えて彼女が迂闊だったところを挙げるなら、艤装を取るために背を向けた所である。

 そして彼は好奇心の余りに再び手を出し、彼女は顔を赤くして彼を叱るのだった。


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