1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 19:53:20.97 ID:5EHuchBto
深夜。
私は布団の中にいた。
時刻は午前二時。
一時間ほど前に目が覚め、それからいままで、こうして布団の中でまどろんでいた。
眠るでもなく、完全に覚醒するわけでもなく、自分ともう一人の体温で温まった寝床の感触を、茫洋とした意識の中楽しんでいた。
明日に備えて寝るべきだとは思う。
しかし、幼い子供の頃以来、誰かと寝床を共にするのは久しぶりで、その暖かな感触を覚醒した意識下で享受したいという思いが、私の入眠を阻害していた。
眠れそうで、眠れない。
眠りたいような、眠りたくないような。
何にせよ、少なくとも。
不快な感覚ではなかった。
隣で眠る豊音に体を寄せる。
豊音は薄く口を開け、安らかな寝息を立てていた。
その寝顔を見て、私の同衾は豊音にとって安眠を妨げるものではないとわかり、嬉しくなる。
思わず、その頬を指先でつついた」
豊音「っっ! ん〜……」
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2014/04/17(木) 19:54:49.83 ID:5EHuchBto
白望「体を振るわせる豊音。
起きてしまうかもしれない。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 19:55:28.10 ID:5EHuchBto
豊音「?? シロ、その変な話し方なにー……?」
白望「私の話し方に関しては特に理由などないので、説明はできない。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 19:56:12.76 ID:5EHuchBto
白望「……枕元のスマホを手に取り、辞書アプリを起動。
同衾と文字を打ち込み、意味を検索。
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2014/04/17(木) 19:57:04.71 ID:5EHuchBto
豊音「玄関からって……鍵はー?」
白望「あれは、先週のこと……」
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2014/04/17(木) 19:57:38.25 ID:5EHuchBto
豊音「なんでそうまでしてうちの鍵をー?」
白望「……特に理由などなかった。
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2014/04/17(木) 19:58:08.11 ID:5EHuchBto
豊音「……やっと普通に喋ったと思ったらー。もー、とってくるから待っててよー。冷たいのとあったかいのどっちがいい?」
白望「……冷たいので。ぐいっといきたい感じ」
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2014/04/17(木) 19:58:44.15 ID:5EHuchBto
エイスリン「ハハハジメマシテ……! ワタシノナマエハ、エエエエイスリン・ウィッシュアート、デッデス……ヘクチッ!」
豊音「知ってるよー! いつからここにいたのー!? ほら早く出てー!」
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