100: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:10:31.49 ID:tJbiuqvE0
縦横無尽に突き出されてくる柱を、意思を持ったかのようにのたくる絨毯を、軽やかなステップで回避していく。
とはいえ俺にも体力という概念はあった。じっとりと汗が背中に、手のひらに滲んでいく。呼吸も荒い。このまま持久戦を挑まれるとつらいものがある。
眉間に因った皺などどこ吹く風、三白眼は依然ぶつぶつつぶやき続ける。
三白眼「世界って、そんなに、楽しい?」
三白眼「私には、わからな、かった」
三白眼「努力、しても、だめ、で」
三白眼「うら、やましかった」
三白眼「お父さん、も」
三白眼「お母さん、も」
三白眼「お姉ちゃん、も」
三白眼「古屋のおにーちゃん、だって」
詰襟「何を言っているてめぇ!」
全くばかばかしい話だった。あまりにも愚かしい話だった。
俺は一笑に付すことすらせず、くだらなさに辟易して、思わず怒鳴り散らす。
詰襟「この世界は間違いだらけだ! 間違った世の中を正す! それが俺だ!」
三白眼「……話、噛みあって、ない」
そんなわけがあるか。
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