117: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:09:10.76 ID:s4vLrOmz0
だめだ。やばい。早く逃げなければ。転戦しなければ。
頻りに脳が警報を鳴らす。周囲への被害こそ甚大だし、何より、俺様のストックも底を突きつつある。
しかしそれもうまくいかない。渋滞になった車たちが鮨詰めで、その隙間を縫うこともできない。いくつか事故も起こっている。
金髪「むちゃくちゃだな!」
それでも。無茶を無茶だと知りつつもボンネットの上に飛び乗り、そのまま車の上をひた走る。
急な車の発進で足がとられた。バランスを崩して地面に落ちる。そこへ救急車が、
金髪「なん、っだよ、これ!」
この不幸!
あまりにもタイミングが悪すぎて――ツイてなさすぎる!
視線を前に戻せば鮮やかな緑色。彼女自身が俺様を殺すつもりではないようだった。ならばこの一連の不幸、うまくいかなさこそが、彼女の仕向けたことだとでも言うのか。
舌打ち。泡を食って降りてきた救急隊員の首根っこを掴み、無理やりに腹へと押し込んだ。
咀嚼もほどほどに嚥下。
警官「ま、待て!」
警官が発砲してくる。って、発砲!? マジかよ! そんな簡単に拳銃を抜くんじゃねぇ!
一人が撃ち始めると、連鎖的にほかの警官も発砲を始めた。未曽有の事態に警官も混乱しているのだろう、なんて冷静な判断をしている場合じゃない。流石に頭を撃ち抜かれて再生する保証は俺様にだってない!
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