過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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136: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 01:06:17.54 ID:uoXohu1B0

 だから私にこの生き様が宿り、能力が宿ったのだろう。
 過去を買い戻すために。

腕章「あいつとの間に何かあった? ……ってわけでも、なさそうね」

会計「えぇ。何もないわ。ただ、あの女がどぶ臭くって、見るのも嫌ね」

 腕章は僅かに沈思黙考していたが、頷く。

腕章「ま、いいわ」

 どうでも、と前後についていそうな口調だった。

腕章「あたしは『天網恢恢疎にして漏らさず』。『情報を得る』という能力よ。この学校の敷地内位なら十分にカバーできる」

腕章「ちなみに聞くんだけど、あんたが時止めてる間にナイフでざくってのはだめなの?」

 それは最もな質問だった。私だって一番初めはそれが可能だと思っていたのだが。

会計「だめね。時間を止めれば、私に触れていないもの全てが止まる。止まったものは動かせない。ナイフを突き立てることなんか無理よ」

 時間停止に巻き込まれないのは私の触れているものだけ。でなければ、私は全裸で動かなければいけなくなる。
 そして時間が止まっているということは不変ということで、それは存在として強固であることを意味している。傷もつかない。弾力もない。凍結した存在。

会計「敵が普通だったら時間を止めて接近、解除して突き刺せばいいんだけれど……なにせ相手があいつでしょう。解除した瞬間に不幸に見舞われて死ぬかもしれない。それだけがね。懸念よ」

 一瞬、本当に一瞬だけ、新聞部が眉を顰めたのがわかった。なに? 私の推察に問題が?
 結局新聞部は何も言わず、「確かに」と呟いただけだ。が、今の対応は私の心の水面に墨汁を一滴垂らす。



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