14: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:20:15.05 ID:iWvh8kZB0
とはいえあの速度を鑑みるに猶予はあってないようなもの。私は咄嗟に部屋から武器になるようなものを探して、壁材に紛れて落ちていた彫刻刀を手に取ります。
ぶち壊した壁を再度突き抜けて、体操服が部屋へと飛び込んできました。彼女の体や顔には沢山傷ができています。壁に突っ込んだときのものなのでしょう。
体操服「あっはー! やりすぎちゃった!」
少女「人んち壊すのもいい加減にしてくれませんか」
軽口を叩きますが、実はけっこうぎりぎりです。顔も、頭も、痛いのです。
体操服「ごめんね! あたしってば、ほら、融通が利かないって有名だから!」
体操服「でもいいんだ! 曲がらない、止まらない! それがあたし!」
体操服「足を止めるくらいだったら死んだ方がマシなのさっ!」
そう高らかに宣言して、体操服はまたもクラウチングスタートの体勢を取りました。またあの、フルスロットルの初速がやってきます。
さすがに、もう二度と喰らいたくはありません。三度目はきっとないでしょう。死んでしまいます。
けど、運動不足なこの体で、あの速度におっつくのは到底かないません。
少女「文字通りの、猪突猛進」
曲がらない、止まらない。
まるでかっぱえびせんの親戚ですね。
ま、あいつはフォルムこそなかなか曲がってますけど。
体操服「よーい!」
来るぞ、来るぞ、来るぞ!
体操服「どん!」
膝が顔面に、
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