15: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:20:40.49 ID:iWvh8kZB0
大きく顔が打ち上げられ、思わず彫刻刀は取り落とし、破壊された天井と、そこからちょっとだけ見える星空が、いや、違って、
視界がちかちかする!
けれど!
星が瞬いているのか、それとも意識が瞬いているのか判然としない中で、それでも私は、体操服の足を確かに捕えた。
捉えることはできなくても。
運動不足のこの体でも。
ゼロ距離ならば。
体操服は当然止まりません。否、止まれません。そのまま先ほどと同様に壁の向こうへと、私を連れて落下していきます。
アスファルトは硬いですが、骨が折れることなく、なんとか着地。
体操服「あっはー! しぶといねぇ、びっくりだ、あたし!」
私を見下ろしながら体操服が言いました。私は依然として足に縋り付いています。けれど、最早握力腕力ともに微弱。蹴り一発で弾き飛ばされます。
でも、いいんです。
少女「発言には責任が伴い、有言には実行を以て為す」
自分でもびっくりするくらい冷たい声でした。
少女「有言実行、しましょうか」
体操服「一体何を言ってるのかなっ!」
少女「さっきあなたが言ったことじゃないですか」
少女「『足を止めるくらいだったら、死んだ方がマシ』」
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