161: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:46:32.36 ID:D8toTj0A0
「『連理の枝』」
誰かが呟いた。
――誰だ?
常識的に考えて、それは生徒会長しかありえない。しかしたった今聞こえたその声は、生徒会長のものではあり得なくて。
首を肩に擦り付けるような甘ったるさを包含する、まるで恋に恋する少女の声。
拳が止まる――否、誰かに手首を掴まれた。
会計「……な」
金髪「ん、だよ」
呆然。俺様も「時は金なり」も言葉を失している。
なんたって刃から人の腕が生えているのだ。
いや、違う。それすらも最早正しいのかわからない。刃は次第に人の形を成していき、最初こそ刃から人の腕が生えたのだと思ったのだけれど、今では人の体から刃が生えているのだと思えてもくる。
現れたのはセーラー服の少女だった。瞳孔が開いている。死んでいるわけではないが、とにかく目に光がない。
既に刃は人へと変態を遂げた。
「殴ろうとしたね?」
「殴ろうとしたね? 殴ろうとしたね? 殴ろうとしたね?」
「お兄ちゃんを殴ろうとしたね?」
「花園のお兄ちゃんを殴ろうとしたね?」
「ころころ殺すすすころ殺すころ殺すぶっ殺す」
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