171: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 13:59:15.30 ID:BKn3hKU/0
なぜ人形が喋ってるんだとかそう言う一切合財は全部無視して、花園はその話に飛びついたのだ。当然でしょ。それくらい、その人形の言った世界には、甘美な響きがあって。
ムム「勝ち残ればいいのさ。さすれば与えられん、ってね」
ムム「見たところきみは中々に禍々しい生き様をしてるみたいだ。いいね。実にいいよ。観客好み、だね」
ムム「参加者は十人。全員殺して最後の一人になれば、なんでも願いをかなえてあげる。それこそ、近親相姦が赦される世界だって可能だ」
妹「参加します」
と、一も二もなく頷いた。だって二人は悲劇のアダムとイヴ。神様が世界を変えてくださるまで、きっと二人は赦されない。
だから赦されに行くのだ。虐殺の果てに。
ムム「わかったよ。園田花園、きみの参加を承認しよう」
ムム「生き様は『連理の枝』。能力は――」
花園がお兄ちゃんの矛に。
お兄ちゃんが花園の盾に。
成る、力。
愛の具現。
魂の絆。
なんて――なんて、うってつけ!
お兄ちゃんに触る人間みんな殺してやるんだから。だって花園はお兄ちゃんのもので、お兄ちゃんの恋人で、お兄ちゃんの女なんだから、お兄ちゃんだってそう。
お兄ちゃんは花園のもの。
お兄ちゃんは花園の恋人。
お兄ちゃんは花園の男。
この世界に他に誰もいらない。
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