204: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:10:36.95 ID:VukTWdSA0
ムム「あぁ、だってそりゃ消すよ。死んだ人は死んだんだ。残したりはしない」
詰襟「……巻き添えを食らったやつらもか?」
ムム「どうせみんな君の世界再編に巻き込まれるんだ。考えるだけ野暮ってもんさ」
そういうものなのだろうか?
あまりに現実感がなく、あまりにあっさりしすぎていて、どうにも順応できていない。所詮俺たちなどこの宇宙人の手のひらの上、さして気にすることもない矮小な生物なのだと言われているようで、少し癪だった。
詰襟「……優勝?」
今更ながらに疑問がわく。
詰襟「『時は金なり』は? 『棚から牡丹餅』は?」
ムム「あの二人は明日に跳んだよ。だから、ある意味まだ決着はついてないともいえるし、でも絶対的な経過時間の面から考えれば、すでに決着はついたともいえる」
わけのわからないことを話す宇宙人だった。絶対的な経過時間? どういうことだ?
ムム「二人は『時は金なり』の能力で時間を跳躍した。『棚から牡丹餅』を破るためにね。跳躍してからの決着は存外あっさりとついたけど、時間軸的には今晩なのさ」
ムム「だから、一応厳密に行いたいと考えているボクとしては、現実的にあの二人が共倒れするまで願いをかなえてあげることはできない、ということになるかな」
共倒れ……そういう結末に、なったのか。
最早この宇宙人が未来を――それとも平行世界と言うのか?――見ることができるくらいでは驚きやしなかった。
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