過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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28: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:33:27.62 ID:iWvh8kZB0

 壁に激突する机や椅子には巻き込まれずに済みましたが、躍り掛かった私は黒マントに一蹴されます。腹を殴られて朝食を戻しそうにすらなりました。

 ガラスの破片は黒光に覆われています。
 こいつ、操れるのは椅子と机だけじゃ、ない?

 隠してやがりましたね。謀ってやがりましたね。苛立ちはありますが、しかし黒マントは嘘は言っていないのです。何も言っていないだけで。
 それなら私が責める謂れはありませんでした。それが唯一の私の生き様ですから。

 力の入らない右腕にこそ力を籠め、四つん這いの姿勢から一気に飛びかかる!

少女「――!」

 熱を脚に感じました。

 転倒。

少女「ぐ、う、あっ!」

 見る必要すらありません。私はガラスの破片を無視して、再度カッターを握り締めます。これで頸動脈を掻き切れば。
 掻き切るしか。

少女「ない!」

黒マント「しつこい」

 カッターが黒光に覆われて。
 すっぽぬけて。

 私の喉へと――!

 嫌な音が眼に入らない位置から聞こえてきました。やや遅れて、視界を赤色が染めていきます。



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