44: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:21:35.65 ID:iWvh8kZB0
問題はまだ相手の姿かたちがわからないことと、能力。
こんなとき二次元のキャラだったらどうするだろう。ブリュンヒルデ・ノワールだったら? それは当然任務遂行だ。華麗に追いつき、裏をかいて、余裕綽々の大勝利。うん。私にだってそれしかないよね。
指とか、肩とか、耳とか、こんなものは名誉の負傷だ。
黒マント「多分、あっちの能力は銃撃」
激痛を紛らわすためにぶつぶつ呟く。
黒マント「炸裂音は、きっと、多分、銃声だ。聞いたことないけど」
黒マント「あの詰襟みたいに、物を強化する力? それとも銃の具現化か?」
黒マント「けど、それを可能にする『生き様』……」
まぁ私の『黒光纏いて優雅に踊れ』だってサイコキネシスを望んだ生き様じゃないし、そのあたりは字面とか、語感とか、だいぶ自由な解釈がされているんだろう。
銃撃は、最初は指、次に肩、最後に耳を狙った。それを必然だと片付けるつもりはない。狙うなら当然頭だ。つまり、自然に考えるならば、敵は銃撃自体には慣れていないのだろう。
けれど次は。思考する。段々と狙いはあってきている。耳の次が眉間でない保証はどこにもない。勿論私が動いていればその限りじゃないんだろうけど。
ビルに突入した。テナントが小さなデザイン事務所一件しか入っていない、殆ど廃ビルみたいなものだった。警備員やら利用者にも殆ど出合わず、敵を捜索する。
物陰は少ない。天井も低いし。そもそもフロア面積が小さい。銃撃の心配が少ないのはありがたかった。
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