過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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47: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:38:55.41 ID:vq3mQqnr0

??「あれ、わからない? 底辺校なだけあるね。頭が悪い」

 いや、わからないはずがない。嫌な予感がしたのだ。そちらに脳のリソースがとられて、うまく考えられないだけなのだ。
 ずっと私は手のひらの上だったのか?
以下略



48: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:41:56.34 ID:vq3mQqnr0

黒マント「その余裕が、貴様の死因だ!」

 私は跳んだ。三階建てのアパート。普通ならばなにしたって間に合うはずがない。けれど私は普通じゃない。銀髪赤眼の闇剣士なのだ。

以下略



49: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:43:21.69 ID:vq3mQqnr0

 地面を舐めた舌が鉄くさい。これは誰の血だ? 天網恢恢の血? そうじゃなかったら、いや、そんなはずはない。じゃあ、でも、なんで私は動けないの?

 遅れてお腹が爆発した。

以下略



50: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:44:37.29 ID:vq3mQqnr0
 あたしは二つの死体の片方、ライフルのモデルガンを抱えた、包丁で滅多刺しにされている女の子に歩み寄った。
 財布から福沢諭吉を五枚取り出して女の子の傍らに放り投げる。

 ひらひら揺れて、血の池に落ちた。

以下略



51: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:46:11.35 ID:vq3mQqnr0

 使い方もまた能力で分かったけど、頭と体は繋がっているとはいえイコールじゃない。理解と感覚にはだいぶブレがあった。だからこの『邪気眼』を倒すのにも時間を喰っちゃったのだ。

 けど流石に腕が痛い。手首も痛い。痛いっていうか、激痛。骨折してないよね? これ。
 思ったより猟銃の反動はやばかった。簡単にはいかないもんだ。邪気眼じゃあなくても、漫画やアニメとはわけが違うなって実感したよ。
以下略



52: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:46:44.14 ID:vq3mQqnr0

ムム「そう言わないでくれよ。この瞬間移動だって、『邪気眼』をなんとかしてくれたお礼みたいなものなんだからさ」

腕章「そんなに困ってたの?」

以下略



53: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:47:59.97 ID:vq3mQqnr0

 ま、あの二人はきっと大丈夫。「悪即斬」は性格的に自分から戦いを挑んではこないし、「弱肉強食」の凶行は「悪即斬」が止めてくれる。
 目下の問題は、今感じている一つの気配だ。

 あたしの学校にはもう一人能力者がいる。
以下略



54: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:48:35.40 ID:vq3mQqnr0

 電子音が脇の下から聞こえてきた。熱の有無を聞いてきた保健医に、問題ないことを伝えて部屋を後にする。同時に四時間目終了のチャイムが鳴った。
 タイミングよくお腹も鳴った。

 どうやら、人を殺した後でもお腹は空くものらしい。
以下略



55: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:49:22.77 ID:vq3mQqnr0
―――――――――――――――――――――

 六時間目の終了を投げるチャイムが響いた。歴史の教師は板書を辞め、教科書を一瞥してから「次回はこの続きからやるぞ」とだけ言って、鷹揚に教室を後にする。

友人「体調大丈夫?」
以下略



56: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:50:06.05 ID:vq3mQqnr0

腕章「でも、ごめんね。あたしこれから部長会あるからさ」

友人「あ、そっか。頑張ってね!」

以下略



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