66: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:53:14.89 ID:9NO0r5n60
後輩「なんですかなんですか、水臭いなぁ! わたしたちの仲じゃないですか!」
まぁ、いろいろとあるのよ。
そう言おうとしたとき、あたしの視界を真緑が横切っていった。
思わず振り向く。
緑色の髪の毛。緑色のパーカー。緑色のスカート。緑色のソックスに、緑色のスニーカー。サイドについている大きな花の髪飾りだけが、唯一煌びやかな色を主張していている。そんな、鮮やかな原色の緑を全身に身に纏った女がいた。
当然後輩も振り向いていて――こちらの反応に気付いたのか、その原色の女もまた振り向いた。
当然のように、緑色の口紅をしている。
溌剌としている、と思った。
猪突猛進のような溌剌さとは毛色の違う、この世の物事全てが最終的にはうまくいくと信じきっているような、どこまでも澄んでいる――澄みすぎている、気持ち悪いほどに。
だめだ、混乱している。
こっちを見るな。その澄んだ瞳であたしを見るな!
後輩「都市伝説……」
鮮烈な彩人。
彩人は後輩を見て、あたしを見て、にかっと笑った。
彩人「今日のおとめ座は、二位」
後輩「は?」
彩人「金運、三ツ星。恋愛運、五つ星。健康運、五つ星」
後輩「先輩、この人なんか、おかしいです」
彩人「ラッキーアイテムはシュシュ。ラッキーカラーは緑色」
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