過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
1- 20
90: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 12:03:37.75 ID:hodrlcSw0

詰襟「おい、『天網恢恢』」

腕章「なによ」

詰襟「このままじゃ埒があかん。お前の能力をさっさとつかえ。ナビゲート、できるんだろう」

腕章「……」

 あたしの能力をこいつに漏らしたことなど当然ない。だからこのやりとりは、カマかけか、そうでなければ想定におけるものだ。こいつも一見して脳筋のようで、意外と馬鹿ではないらしかった。
 あたしは今まで何度もこいつや弱肉強食の追撃を振り切っている。怪しまれてもしょうがないか。

 あえて無言で光を展開。どうせ詰襟には見えていないだろうけれど、それでも念のため警戒しながら、光がゆっくりと進む方向へと歩を踏み出した。

詰襟「お前が先を歩け」

 なるほど、警戒も怠らない。あたしが絵図を引いているのではないかと疑っているのだ、この男は。後ろから刺さないという信頼関係など皆無なのだから、当然と言えば当然である。立場が逆ならあたしもそうする。
 否やはいなかった。業腹ながら立場が低いのはあたしだ。いつでも撒いて、そして全てを煙に巻ける準備はしておきながらも、壁を詰襟にぶち壊してもらって部屋を出る。

詰襟「お前のナビゲートはどこまで有効なんだ?」

腕章「……」

詰襟「ま、答えるわけないか」

 もちろん。こちらの手札を軽々しく明かしたりはしないのよ、あたしは。

詰襟「だが、ここの家主、敵、悪……『門外不出』といったか。構造変化とサイコキネシス。お前じゃ対処しきれないな。だから俺に助けを求めた」

腕章「……」

 あえての無言。それが例え肯定を裏付ける言動だとしても。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice