過去ログ - 阿良々木暦「みきスロウス」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 13:05:06.19 ID:xeDtmg+30


005


次の日も、その次の日も扇ちゃんは夢に出て来た。
今日で一週間になる。ここまで来たらもう偶然では済まされないだろう。
毎回、どうでもいい話をして行くだけなので意図は未だに理解出来ないけれど。
とりあえずは悪事を働くような子じゃないだろうし、何かしら意味があると思いたい。

「プロデューサー、衣装はー?」

「あっちで用意してる、着替えは持っていけよ」

「あ、あなた様……その両手に持っているものは一体……」

四条が口元をひくつかせながら言い放つ。クールな四条の貴重な表情だ。
今日は元フェアリー組の野外ミニライブの予定だ。
天気も快晴だし、ライブも恙無く行われることだろう。
四条の言うところの『もの』を振りかざし彼女の質問に答える。

「見ればわかるだろう。765メガホンとハチマキ、そして765アイドル法被だ」

本来ならば十二色からなるスティックライトも全色私物として所持しているのだが、今日は昼間のライブなので必要ないだろう。
メガホンには星井、我那覇、四条の三人がプリントされている。今日のためのようなアイテムだ。
そして僕のお手製ハチマキには『765命』と達筆で書いてある。
字の達者そうな萩原に筆と墨汁で書いてもらった。
それをお願いした時の萩原の反応は推して量るべし、だ。
そして青色を基調に作られた法被には、765プロアイドル全員の写真が確認できる。



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