28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 16:59:31.46 ID:xeDtmg+30
背広を脱ぎ、適当な椅子に掛けて腰掛ける。
「月九の主演だってな、まずはおめでとう」
「…………プロデューサーさん」
「どうした星井? 嬉しくないのか?」
星井の顔は、この鈍感オブ765と呼ばれる僕でさえ解る位に青ざめていた。
どう考えても、アイドルとして大役を任された者の表情ではない。
「あ、あのね……プロデューサーさん」
「うん?」
「ミキね、昨日……」
「主演女優になる夢を見たのか?」
「――――っ!?」
なんでそれを、と言いたげに星井は眼を見開く。
「忍」
彼女の名を呼ぶ。
影から音もなく現れるは、かつて鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの全盛期の姿。
「ひ……っ」
「彼女に見覚えがあるだろう?
彼女が、お前が夢で見た吸血鬼だ」
星井美希は、樹懶と夢を見た。
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