30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 17:44:07.17 ID:xeDtmg+30
007
「やあやあ阿良々木先輩、またしても会いましたね。
そろそろ私の事がウザくなって来たんじゃないんですか?
どうなんですか? その辺り詳しく教えて下さいよ阿良々木先輩?」
時間を戻すこと、半日前。
今日もまた夢に出て来た扇ちゃんを前に、忍がキスショットの姿に戻ったという事実がありつつも、僕はやけに冷静にいられた。
「前置きはいいよ、扇ちゃん」
「おや、ようやく気付きましたか」
遅いですねえ、そんなのだから私なんかに愚か者なんて言われるんですよ、と何もかもを見通したかのような物言いをする彼女は、果たして僕の命の恩人と同じ軽薄な笑みを浮かべた。
「『君は僕だ。』
やり方や考え方は違っても、最終的に辿り着く場所は絶対に同じなんだ。
僕はこの夢を終わらせに来たし、君は星井の夢を終わらせようとしていたんだろう?」
「――そう期待されるのは勝手ですけどね、私は私ですよ。
忍野メメが姪であるところの、ちょっと危ない瞳孔の開いたキュートな少女、忍野扇です。
この眼、ヤンデレみたいだって叔父さんには好評なんですよ。
もちろん、ヤンデレちゃんなんて言われた日にはぶっ飛ばしてやりますけれど。
話は逸れましたが、私は阿良々木先輩の澱のようなものなんですよ?
いつしか、阿良々木先輩たちを纏めて嵌めようとしたのをお忘れですか?」
「忘れるわけがないだろう。
だからこそ信じられる」
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