過去ログ - 阿良々木暦「みきスロウス」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 17:44:56.58 ID:xeDtmg+30

「本当、阿良々木先輩は愚かですねえ。
 どうしたらそこまで自分を信じられるんですか。
 ナルシストなんですか?」

「自分が大好きなのさ」

「はあ――私の負けです」

わかりましたよ、と降参のつもりか両手を上げる扇ちゃん。
そもそも、この対話に結論なんて一つしか存在し得ないのだ。
言ってしまえば、一人で自問自答を続けているだけのようなものなのだから。

「メメ叔父さんから今日承った伝言です」

「忍野から?」

それは珍しい。と言うか、まだ生きていたのかあいつ。
定住地を持たずに日本中をふらふらと歩き回っている風来坊な上に連絡手段を持たない奴だから、生きているかどうかも怪しい奴だ。
一応僕の命の恩人だし、未だ健在なことに少々安堵する。
と言うか、扇ちゃんはどうやってあいつと連絡を取り合っているのか、それが一番謎だ。
今の扇ちゃんは忍野ありきの存在だから、忍が僕に縛られているように、扇ちゃんは忍野に引っ張られているのかも知れない。
扇ちゃんは見えない手紙でも読み上げるかのように、流暢に伝言を連ねる。



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