過去ログ - 【Vシネ版】 京太郎「……変、身ッ」 【仮面ライダー】
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463: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/01/11(日) 22:37:43.29 ID:6aAr+py4O


 バイクで急行。

 先ほど訪れたばかりのスマートブレイン学園中等部に乗り入れ、玄関前にバイクを止めてヘルメットを投げる。

 何事かとこちらを疑う生徒に構わず、京太郎は校舎の棟と棟を繋ぐ廊下疾走する。

 その途中、携帯電話が勢い良く鳴った。

 走りながらポケットから取り出すと、画面を見ずに通話状態に切り替える。


「もしもし?」

『あ、あたしなんだけど……さっき調べてた結果出たわよ』

「どうだったんだ?」

『基本的に夜――歓楽街とかで見かけた人はいないみたい。朝から今まで掛けて調べてたから、かなり信憑性はあると思う』

「そうか……分かった。ありがとな、憧。愛してる!」

『京太郎、それよりあんた今どこに――』

「――おかげで、大体事件が分かった! あとは確かめるだけだ!」

『流石、仕事は早いわね……、……でも、お願いだから無茶はしないでよ?』

「無茶と無謀は探偵の特権って言うけどな。――大丈夫だ。結婚を前にして、死ぬわけないっつーの」

『……そう、ならいいけど。夜には間に合いそう?』

「それは事件の方に聞いてくれない?」


 軽口を叩いて、電話を切る。

 もう一つ、憧に指示を送るとしたらメールになるだろうが――それでも彼女は今、別件についている。

 護衛をしながら捜索をしろというのは、無茶な話でしかない。


 こんな時、南浦数絵が居たのなら――地球の本棚による検索を行えていたであろう。

 だけれどもそれこそ、高望みというもの。

 彼女と片岡優希も……どちらも日本代表の一員として、麻雀の世界大会への出場を行おうとしていた。

 呼びつけても現地時間などとの差もあるし、何よりおそらく今は通じないだろう。


 階段を駆け上がり、図書室へと押し入る。

 丁度昼休みも終わった後の時間。生徒の利用者というのは、少ない。

 突然の闖入者に驚く司書に構わず、京太郎は目的の棚を目指した。

 そして目標の本を取り上げる。


「……なるほどな」


 当然の事ながら、ここにあるのは中等部の蔵書ではない。

 その裏に記された図書館の名前を見て、京太郎は溜め息を零した。

 勘違いをしていた。彼は重大な、思い違いを。


「よし」



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