過去ログ - 唯「神国(じんこく)」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/19(土) 22:58:20.39 ID:Qs706KIc0
神々の屍骸の腐臭の消えることのなく
高天原は八百万の屍骸に埋まりて
屍骸はただ踏み固められるのみ

琵琶を奏で、少女は屍骸を踏み歩む
奏でられる弦の、一節々々に屍骸は応ずる事なき

「つちぐも」

「はっせのみこ」

五指のもっとも短き指にて弦を弾けば
そう口伝う言葉(ことは)も現象(かりそめ)となりぬ

かくして神と神はまた互いに喰らいあいて
喰らいあうゆえ、この神とあの神々は一となりぬ

人の目に反美とうつるを
纏うもの無く少女は踏み進む

喰らいあう神ども塵となりてさらに喰わるる





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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/19(土) 23:06:50.40 ID:Qs706KIc0
「唯ちゃん、紅茶をどうぞ♪」

「唯先輩、ちゃんと練習してください!」

神々の肉より作り直しては、愛しきものたちの形を歩ましめ
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/19(土) 23:12:35.77 ID:FtZK/ySSO
けいおんSS書く奴って面白くする為ならキャラ改変やキャラ死なせたりするのが当たり前って感じで嫌だ


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/19(土) 23:27:18.20 ID:Qs706KIc0
下肢の歩みと、弦引く指、愛しきものたちを思う心は、一にて進むも、
屍骸の踏み固めらるる音だけが、少女の心に落ちぬ

皆人は何ものであったのか
頑是無き子の、道祖(みちびき)子の
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/19(土) 23:34:46.63 ID:NLa9QpFj0
いきなり因縁付けられててわろ 期待


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/19(土) 23:37:47.51 ID:Qs706KIc0
遠地(おち)、落ち、復(お)ち
思はゆるこころももまた、造られては、覚えぬうちに潰え
また覚えぬうちにつくられるのではないかと

怪しむことなく、友のかたちどもを造りては、その姿の崩れる
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 00:12:28.63 ID:Mz1QiV9P0
紬「あの子が消えた…」

九相画思わせる苦界を歩む少女たち

律「これでどうにかなる…わけないか…」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 00:43:31.93 ID:Mz1QiV9P0
梓「ここは…どこなんでしょう…」

空しい自問句
空は大地の色形とふさわしいように酷く赤い

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 00:58:19.31 ID:Mz1QiV9P0
人とも思われぬあの子、では何者なのか?
それは、ふたたび、今居るここはどこなのか、というという問いに立ち戻る

倦み疲れることにすら飽きたころ
少女たちの一人が足元に目を向ける
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 00:59:47.54 ID:Mz1QiV9P0
人とも思われぬあの子、では何者なのか?
それは、ふたたび、今居るここはどこなのか、というという問いに立ち戻る

倦み疲れることにすら飽きたころ
少女たちの一人が足元に目を向ける
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 01:03:07.22 ID:Mz1QiV9P0





以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 01:27:31.61 ID:Mz1QiV9P0
頭骨から眩い光の帯が噴出すようにしてあふれ
伸ばした手を透き通すように
その光は少女の手に写りこんだところだけ屈折を歪にする

はじめは大きく高く湧き上がるような勢いを見せたが
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 02:34:03.86 ID:Mz1QiV9P0
"Diogenes Laertiadee,polumeexan'Odusseoo"

"Du, Odusseou..."

人形の光が搾り出すように、音声を発する
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 03:16:20.44 ID:Mz1QiV9P0
発する光の輝色とは比べるべくもなく
この物体がいみじく怪しいものであることが分かる

先ほどの言葉は解さないが、人語であり
苦痛に耐えかねる様子が見て取れるほどに打ち震えている
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 03:40:52.20 ID:Mz1QiV9P0
"Hoc est, in infernum;
Nulla.
Sed quid huc factum."

怪しき人形とは別の方向より
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 03:56:05.35 ID:Mz1QiV9P0
『いや、乙女子(をとめご)たちよ』

同じ声音が続ける
少女たちが声のほうを向けば、
この人は人間だ、人間の男性、加えて東洋人
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/20(日) 04:12:37.95 ID:vlhQUga0O
別作品で連載してる人?期待


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 04:39:40.66 ID:Mz1QiV9P0
『言葉(ことは)のかたちはあなた方のかたちになるべく近づけましょう』

『初にお目にかかります』

『紬どのと、その女(をんな)友達がた』
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 04:53:03.61 ID:Mz1QiV9P0
紬「こ、ここは、やっぱりあの世…なのですね…?」

『似て非なるものです、紬どの』

『ここは彼岸ではありませぬ』
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 05:06:45.02 ID:Mz1QiV9P0
『お気づき遊ばされましたか、紬どの。ままなりますよう』

『ともかくも、今はそれより、この方をどうにかせねばなりますまい』

淡い緑色に輝く人形に皆が向き直る
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 05:21:52.78 ID:Mz1QiV9P0
『この方はアカイアとかダナーンと呼ばれる民の王でした』

『この方とその一族は、ラーオメドンの子プリアモスという王の国に攻め入るために』

『自らの娘を神に捧げました』
以下略



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