10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 00:59:47.54 ID:Mz1QiV9P0
人とも思われぬあの子、では何者なのか?
それは、ふたたび、今居るここはどこなのか、というという問いに立ち戻る
倦み疲れることにすら飽きたころ
少女たちの一人が足元に目を向ける
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 01:03:07.22 ID:Mz1QiV9P0
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 01:27:31.61 ID:Mz1QiV9P0
頭骨から眩い光の帯が噴出すようにしてあふれ
伸ばした手を透き通すように
その光は少女の手に写りこんだところだけ屈折を歪にする
はじめは大きく高く湧き上がるような勢いを見せたが
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 02:34:03.86 ID:Mz1QiV9P0
"Diogenes Laertiadee,polumeexan'Odusseoo"
"Du, Odusseou..."
人形の光が搾り出すように、音声を発する
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 03:16:20.44 ID:Mz1QiV9P0
発する光の輝色とは比べるべくもなく
この物体がいみじく怪しいものであることが分かる
先ほどの言葉は解さないが、人語であり
苦痛に耐えかねる様子が見て取れるほどに打ち震えている
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 03:40:52.20 ID:Mz1QiV9P0
"Hoc est, in infernum;
Nulla.
Sed quid huc factum."
怪しき人形とは別の方向より
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 03:56:05.35 ID:Mz1QiV9P0
『いや、乙女子(をとめご)たちよ』
同じ声音が続ける
少女たちが声のほうを向けば、
この人は人間だ、人間の男性、加えて東洋人
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/20(日) 04:12:37.95 ID:vlhQUga0O
別作品で連載してる人?期待
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/20(日) 04:39:40.66 ID:Mz1QiV9P0
『言葉(ことは)のかたちはあなた方のかたちになるべく近づけましょう』
『初にお目にかかります』
『紬どのと、その女(をんな)友達がた』
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/20(日) 04:53:03.61 ID:Mz1QiV9P0
紬「こ、ここは、やっぱりあの世…なのですね…?」
『似て非なるものです、紬どの』
『ここは彼岸ではありませぬ』
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