過去ログ - 杏「図らずも、カエダーマ作戦。」【765CG&オリキャラ注意】
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25: ◆AQLtf1fIEg[sage]
2014/04/20(日) 20:48:40.89 ID:eBp9rBxF0
この攻撃をどのように捌けばよいか―――――今やダイの体力に対してわずかな効果しか持たないベホイミを一瞬体に当てながら、ダイの全ての経験がそのための答えをはじき出すための計算に入った。

剣を抜き、すべて弾くか?
……悪手だ。あまりに速い戦闘のペースに、剣ではもはや付いていけない。強力な一撃狙いのための道具と化したこの場において、剣でもって防戦に回ることには利はない。
 
拳と呪文ですべて弾くか?
……敵の攻撃のエネルギー量が高すぎる。一撃でもはじくそのタイミングを誤れば、気のバリアを貫かれ、大ダメージを受ける!
 
竜闘気を使い、全てを一度に弾き飛ばしてみるか?
……駄目だ。威力の高いベジータの気弾をすべて弾き飛ばせる保証はない!貫かれる可能性がかなり高い!
 かめはめ波か紋章閃、あるいはアバンストラッシュで貫くか、マヒャドでも使い凍らせてみるか?
……論外だ。そもそも威力が足りなければそのまま消滅するし、戦闘力が上の相手にぶつけたところではじき返されるか、防がれて小さなダメージしか与えられないだろう。
同種の技を使われでもすれば、そのまま技が帰って来る。
増して、相手は鬼岩城のようなただのデク人形ではなく、ついて行くのもやっとの動きまわる上位の敵――――――!

ならば。
この場を離れ、敵の狙いを外し、飛び回り惑わせて、反撃するほかない。

ダイ「うおおおっ!」

気を解放し、空中に逃げ、回避しながら攻撃を選択したダイ。
一瞬遅れて着弾した大量のエネルギー弾が┣¨┣¨┣¨┣¨ド!と音を立てながら岩肌を、岩山を石ころに変え、あるいは砂にまで変えていく。

ダイ「空中からの攻撃をすれば、奴はあの場に立っていられなくなる―――――!」

ダイ「空列斬!」

ベジータ「!この距離で、斬撃だと!?」

空に逃げ、敵の攻撃を高速移動でかわしながら、今放てる技の中でもなるべく威力の高い技を放ち、敵を安置させず、移動させながら、つかず離れず攻撃する―――――
それがダイの選択だった。技の豊富さにおいては自分の方が一日の長がある、と交戦の間のベジータの動きや技から見抜いたためだ。

ベジータ「くっ!!」

ダイの空裂斬を紙一重で飛びのいてかわし、高速移動で撹乱しつつ追撃に備えようとするベジータ。
そこに、ダイの空裂斬が二発、三発、四発、五発―――――――合計二十発もの空裂斬がベジータを襲う!

ベジータ「おおおおっ!」

全てを回避し、いや、数発は体に掠り、あるいは髪を一房掠め、多くは大地に鋭い穴を空けていく空を斬る斬撃。

ベジータ「遠距離では向こうに分があるか……!ならば!!」

接近戦を挑むため思い切ってダイに高速で近づき始めるベジータ。その間にも、一撃で大魔王など10回は殺せてしまう空裂斬が、ベジータの命を刈り取らんと体をかすめる。
ならば――――――

ベジータ「そこか!はあっ!!」

高速で飛ぶエネルギー弾を数発放ち、ダイの追撃を許さず移動する場所を先読み。そしてベジータがダイに大きく接近したその時!

ダイ「大地斬!」

大上段から剣を振りかぶり、ただ命を叩き割らんとする必殺の一撃が振り下ろされる。 

ベジータ「甘い!」

振り下ろされる剣に対し、あえて高速前進することで、剣が振り下ろされ斬撃となる前に剣の横にもぐり込む。すかさずダイは横薙ぎの二撃目を放ち、その余波が大地に大きな十文字の切り傷を作る。しかし、ベジータの回し蹴りの方が早く、ダイの体を大きく空中へ吹き飛ばし、技と体制を[ピーーー]。

ダイ「ぐうっ!?」

空中で蹴り飛ばされ回転しながら空へと吹き飛ばされるダイ。そのダイに対して追撃とばかりに接近する。

ダイ「(また来る!なら吹き飛びの威力を利用した大地斬―――――)」

ベジータ「はあっ!!」

ダイ「!気弾!」

一撃でも食らえば、ダメージは避けられず、かといって体制が悪く海破斬では斬り裂けない―――――上空へ、緊急回避!
 その判断は的確かつ、その場における最善手であり―――――――――追撃の格好の的となるものであった。

ベジータ「そこだ!」



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