過去ログ - [安価]艦娘とのショートショート[艦これ]
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2: ◆dSDxhxEi7Q[sage saga]
2014/04/21(月) 02:54:40.85 ID:+VpdPCof0
提督「…ふぅ。」

机の中から煙草を取り出し、火をつける。銘柄はハイライト。青と白のシンプルなパッケージだ。

日向「茶でも入れようか?」

提督「ああ。頼むよ。」

航空戦艦日向。提督が着任した鎮守府に一番最初の戦艦として着任した艦娘だ。
彼女は第一艦隊の旗艦を勤めつつ提督の秘書官として傍らに居る。

日向「む。」

提督「どうした?」

日向「茶葉が少なくなっているな…」

茶筒から一人分の茶っぱしか出てこなかった。

提督「珈琲ならあったはずだが…どうだ?」

日向「いいのか?あれは君専用だろう?」

提督「まぁ、構わんさ。今日は珈琲にしてくれ。」

紫煙を吐き出し、灰を落とす。

日向「書類に灰を落とすのでは無いぞ?」

提督「気をつけるよ。」

日向は提督に注意をしつつ、てきぱきと珈琲の準備をする。
サイフォンから珈琲のいい香りが立ち込める。

提督「〜〜♪」

提督は鼻歌を奏でながら煙草に点いた火を消し、目の前に積まれた書類に手をつける。

日向「…なんだったか?その曲は。」

提督「…イーグルスのデスペラードだったかな?あんまり覚えてない。」

日向「"ならず者"という意味だったか?」

提督「確かね。」

日向が提督の机の上に珈琲を置く。珈琲の隣には甘味が置いてあった。

日向「安物だが糖分は必要だろう?」

提督「気が利くな。ありがとう。」

日向「それにしても…」

日向が机をじっと眺める。

日向「その書類の束は減りそうにもないな。」

提督「大半は夕張や妖精からなんだがな。たまに大本営から指令書が届くときもあるから、目を通さなければならないんだよ。」

日向「夕張と妖精は開発関連か?」

提督「そうだな…。妖精は新しい艤装や建造の許可だが…夕張は…」

日向「実験か…?」

提督「そうだ。そう言えばちょっと前に大和砲や長門砲を乗っけたいとかぼやいてたな…」

日向「無理だろう…?」

提督「ああ。無理だった。」

日向「"だった"?」

提督「ああ。」


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