2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/21(月) 21:11:06.04 ID:thY6FtUk0
「ねえ君 えっと男君だっけ? せっかくの入学式だし知らないやつ同士カラオケ行こうぜ!」
男「え、 あ、その、いや、えと、お、俺はいいや・・・」
思えばあれが原因だった
いや、そもそもの原因はあれではなく・・・
サクラの花びらが舞い散り、心地良い陽の光が振り注ぐ
『おはよー!』『おい 昨日のドラマ見たか?』『やべぇ 新学期超たるいわー』
周りのやつらの話す声が聞こえる
今年は俺にとっての後輩が入ってくる年であり俺は2年生になった
この頃にはほとんどの人が、仲のいい人が出来、会話に困ることはなくなっていた
そう、ほとんどの人が・・・
『おはよう!』
え、
男「お、おは、おはょ『あ、おはよー!』…ぅ」
『あれ、今あの人何か言ってなかった?』『気のせいでしょ?』
そう、俺がこんな寂しい生活を送っているのはこのコミュ力のなさ
いわゆるコミュ障というやつである
ちなみにコミュ障は人に自己表現するのが苦手なだけで、一人でいるときや頭の中では超饒舌にしゃべっている
家の中でギャルゲーの中のいとしのあの子に話しかけ・・・いやなんでもない 忘れてくれ すいませんお願いします
そんなわけで俺はこのコミュ力のなさで友達がいない
・・・いや いる、ほんの少しだが
幼「おっはよう!」
男「ああ、幼か おはよう」
こいつは俺の幼馴染、そして俺がどもらないで自然に話す事が出来る人の一人だ
俺が言うのもあれだが、俺の幼馴染にはもったいないくらい、もったいなすぎて母親に「もったいないお化け出るよ!」って言われるくらい美人で性格もいいよく出来た人間だ もったいないお化けってなんだよ「モッタイナーイ」って言ってる白い生物か
俺がどもらないで話す事が出来る人間は、ほんの一握り いや一つまみしかいない
俺が親類以外で自然に話す事ができる人間は幼を入れてたった二人だ
そのもう一人というのが俺の親ゆ
「くははははは! 男! 貴様今日も一人寂しく登校している様だな!」
いや、なんでもない べ、別に親友とか言いかけたわけじゃないんだからね!
まあ とりあえず不審者に話しかけられたのでスルーしてさっさと登校することにする
「む、男 俺の声が聞こえないのか ま、まさか…! く、やはり何者かによって俺と男の通信機能がジャミングされている おい!男!応答しろ!」
スルー スルー slow おいこれスローじゃね
まあいいや 塀の上で超目立ってる奴が俺の名前呼んでるけどとにかくthrowで投げる!
「ご、ごめん 厨2キャラやめるから無視しないで・・・」
そいつはいつの間にか涙目になっていた
はぁ、まったく・・・
「友 あさっぱらからなにやってんだよ・・・」
こいつは友 2人の、俺がどもらないで自然に話せる人間のもう片方だ こいつとは趣味(オタク趣味)も合うし仲もいいから親友といってもいいかもしれない まあさっきのことがあるからいいたくないけど
しかし、普段あまり派手な行動に出ない友がこんな奇行にでたのは、新学期でテンションが上がってるとかそういう理由からだろうか
友「い、いや? せっかく新学期になったしデビューできないかなと」
男「それでどうしてそういうキャラに行き着いた・・・。 第一そんな行動する度胸があるなら普通にいろんな人と会話をたくさんすればいいじゃん」
コミュ障の俺が言えないけど
友「ま、まあそうなんだけど もう仲のいい人とか決まっちゃってるから話しかけにくくて」
こんな行動したやつがなに言ってやがる
まあ気持ちは分かるから何もいえないけど
友「む? 幼もいたのか。男・・・ 貴様ぁこのリア充がぁぁ!」
友がなにか吼えた
男「ん? 何がだ?別に俺と幼は付き合ってるわけじゃないぞ ていうかそれはお前も知ってるはずだろ!」
友「むむ、まあ そうなのだが・・・」
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