過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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20:トラック提督
2014/04/22(火) 21:40:59.87 ID:jHuVnAp60

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アメリカ海軍真珠湾基地。米太平洋艦隊の最重要施設の一つであり、米空軍のヒッカム空軍基地が隣接している。
約70年前、あの戦争もここから始まった。


「私はマミヤと申します。ここで職員をしています。よろしく。」

はにかみながら右手を差し伸べられる。

「俺、あ、いや私は防衛省情報本部のアマギと申します。」

まだ少し動揺しながら握手を交わす。

「情報本部?……そうですか。まぁ立ち話もなんです。どうぞ施設へ。あっそうだ。これは受け取っていますか?」

と言いながら、マミヤさんは首にかけているカードを指した。
カバンに入っていたセキュリティカードだ。

「あ、はい。受け取っています。」

慌ててカバンからセキュリティカードを引っ張りだす。

「はは、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」

そんな事を言われても慌てない方がおかしい。
まだ、入省2年も経って無い係員レベルの俺が一人でアメリカの米軍基地へ出張なんて荷が重すぎる。
やっと国内での仕事をこなせるようになったばかりなのに、あの上司は一体なに考えてんだ。

「それと、厚かましいお願いですが、この先、私に話を合わせていただけると助かります。では、行きますよ。」

「は、はい!」

基地内に入っていくマミヤさんの後を追う。話を合わせる?一体どうゆう意味なのだろうか。
話の腰を折るようなことはやめて欲しいということか?人に合わせるのはあまりすきじゃないけどしょうがない。
しかし、人生初の海外が米軍基地出張とは……。とんでもない状況だ。

潮の香りが微かにする基地内の道路を少し歩くとマミヤさんが話しかけてきた。

「アマギさんは今日の事をなにか日本で言われましたか?」

「いえ、昨日の夜にいきなりここに来ることを命じられたので、何も……。すいません。」

「謝る必要はありません。なにせ私らが昨日、日本の方に連絡を差し上げたんですから。逆に対応が早くて助かっているくらいです。」

そんなにも急な事態なのだろうか。
考え返せば、俺はここに「来る」ことだけ命じられただけで「何」をするのかをまだ聞いていない。

「あの、すみません。私、まだこの出張の要件を聞いていなくて……」

折角なので尋ねてみる。

「そうですね。もう少し先でお話します。ここでは人目につく。さぁ、このコチラです。」






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