過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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42:トラック提督
2014/04/26(土) 01:10:40.65 ID:txz/odHx0


黒いつばに金色の模様に真ん中に紋章。これ完全に、米海軍の軍帽だ。ということ、やっぱりこのジャケットも金色の6つボタン……米軍の制服だ。しかも、幹部仕様。

「似合ってますよ。」

嬉しいけどそういう問題じゃない気がする。笑顔でそういうマミヤさんは道路作業員が来ているようなオレンジ色の蛍光色ジャケットを着ていた。てか、制服って他人が着ちゃいけないんじゃ無かったっけ。俺は苦笑いしか出来ない。


「あれ、加賀さんは……」

マミヤさんがまわりを見回す。確かに、加賀さんがどうも車から降りてきていない。どうしたんだろうか。

「ちょっと見てきます」

ここは俺が見に行くべきだと思いそう申し出る、加賀さんとは日本までは付き添わなきゃいけないのだろうから出来るだけ親切にして損はないだろう。
車の反対側に回りこみ、加賀さんの席のドアを開ける。

「ッ……。」

そこには耳を塞いで目を瞑り丸く固まっている加賀さんがいた。若干ぷるぷる震えている。さっきの爆音が相当凶だったようだ。しかし、なんだこの見てはいけないものを見た感は……やばい。……ここでこう言う感想が出るのは、俺が変態だからなのか。すごく可愛い。あ、いかんいかん。

「加賀さん、加賀さん!大丈夫ですか」

呼びかけると、加賀さんが薄く目を開き、耳から手をどかす。超顔色悪い。

「あっ」

短く加賀さんが感嘆符。そして、俺を認識すると慌てて手を降ろし、顔色以外部屋で合った時のような表情に戻った。

「も、問題無いです。すみません、今おります。」

少しふらついているような感じだ。そして、なにより変なところを見せてしまった羞恥からかほんのりと耳が紅く染まっていた。もしかして加賀さんて表情に出ないだけで実は凄い心情の振れ幅が豊かな人なのかな。

「手、貸しましょうか?」

すかさず手を差し出す。別にやましい気持ちはないよ。紳士的に当然だ。あと男として。
加賀さんは差し伸べられた手に素直につかまり車から降りると小さな声で少し俯きながら言った。

「……あの、ありがとう」

まだ少し動揺を感じさせる声だった。やっぱり凄いクールだと思ったら本当に案外そうでもないのかもしれない。それにさっきより耳がほんの少しだけ紅くなったような気がする。ここで俺は実感するのだった。



これがギャップ萌えというやつか。









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