過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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2014/04/26(土) 22:11:45.05 ID:txz/odHx0
ひとりでときめく俺をよそに加賀さんは車から弓と矢筒を取り出し、滑走路上へ移動したマミヤさんの方へ向かって歩いて行った。俺も後ろから加賀さんを追う。もう、正午は回っただろうか、太陽は南の空に高く登り強い日差しを降り注がせていた。アスファルトの照り返しも海の上なだけあって風が強く気にならない。向こう岸にはおそらくホノルル空港の管制塔であろう施設が小さく見える。
「準備が出来ました。しかし、少々時間がないので」
俺達が滑走路の真ん中に着くとマミヤさんは時計を見ながらそう言う。了解しました、と、もうすっかり平常な声で加賀さんがそれに答える。
「では、私達は車の近くまで戻るので、私が手をあげたら、開始の合図という事でお願いします。」
加賀さんをひとり滑走路のど真ん中に残し、俺らは誘導路上に停まっている車の周辺まで戻ってきた。何故か少しワクワクしたような高翌揚感を感じる。
「アマギさん、加賀さんの事、どう思いますか。」
離れた位置にいる加賀さんを眺めながらなんとも意味深な質問を投げかけられた。
「えっと、そうですね。少なくともまだ普通の人間に見えます。」
失礼な言い方だと思った。
「そうですか」
それだけ、言うとマミヤさんはすっと手をあげた。それを見た加賀さんは滑走路にまっすぐ向き、背中から弓を取り出し弦に掛けた。一瞬だけ加賀さんが俺たちの方に目線を流すと、大きく足を開き、弓を構える。矢先を左手の親指の付け根に乗せ弦を引きはじめた。なんというか絵になるような美しい姿勢だ。
次の瞬間、加賀さんの弓から矢が勢いよく放たれた。
俺は今この目で確かに加賀さんが放つのを見た。
そう、放ったのは「矢」のはずだった。
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