過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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68:トラック提督
2014/05/09(金) 23:12:02.78 ID:5jHFMaMs0


そんな俺の気も知れないで、マミヤさんは零戦の周りも何回も行ったり来たりしながら、至る所を見たり触ったりしている。余程、零戦を見れたのが嬉しいらしい。俺の零戦のイメージはなんかこう緑色だった気がするんだが、零戦にも色々と種類があるのだろうか。


「この零戦はですね。21型と言って、零戦と呼ばれる戦闘機シリーズの初期型なんですよ。緑色の機体はもう少し後になってからです。」


マミヤさんが零戦のまわりを堪能し終えたのか加賀さんのところへ戻ってきながら説明してくれた。やはり零戦にも種類があるみたいだ。改めて零戦を観察する。そして、俺は一つ重大なことに気づいた。この零戦、操縦席が空っぽなのである。


「これ、操縦とかどうやってるんです?」


咄嗟に疑問がそのまま声となって出てしまった。加賀さんが口を開く。


「私……かしら?」


そう顎に指を少し付けながら答えた。まさかの疑問形で帰ってきやがったぜ。


「えっとその、なんというか、私の思うように動いてくれるのだけど、私が意識してなくてもちゃんと思うように動いていてくれるの。だから、私が操縦しているという実感は無いのだけれども、操縦しているのは私だと思うわ。」


そして、またなんともわかりにくい説明が帰ってきた。とりあえずは加賀さんが飛ばしているという認識で間違いは無さそうである。


「じゃ、意識的に動かすことも出来るの?」

「ええ」


そう言うと、加賀さんはまたプロペラに触れる。すると、零戦の垂直尾翼が機械的な音をたてて右、左と動いた。


「「おぉ」」


俺とマミヤさん二人同時に声を上げる。すげぇ、ラジコンみたいだ。


「では、折角なので写真でも撮りましょうか。」


いきなり、マミヤさんが突拍子もない事を言い出した。


「写真、ですか?」


「はい、写真です。」






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