過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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84:トラック提督
2014/05/19(月) 00:00:12.86 ID:TipKrtXq0

それからすぐその男と別れ、マミヤさんと来た道をまた戻る。


「そういえば、聞き忘れたんですが、あの男の人は誰なんですか?」


実に今更であることはわかってる。加賀さんの大事な装備も預けちゃったわけだし。


「え?彼ですか?彼はそうですね、まぁ私の古い友人と言えばいいでしょうか。」


古い友人、マミヤさんと共に昔から軍関係者だったってことか。


「軍人に見えましたが……」

「ええ、彼は私と違って本物の軍人ですよ」


やはり、軍人だった。でもマミヤさんはどうやら違うらしい。


「やはり、そうですか。私はてっきり、国際郵便かなんかに届けるのかと」


そう言うとマミヤさんは、笑いながらこう言った。


「そうですね、その方が安価でスピーディですし本当はそうしたいものです。しかし、配慮に配慮を重ねた結果、彼に預け、日本まで持って行ってもらうのが一番安全だと思ったので」


わからん。あの軍人が日本に持ち込むにしても手段は何だ?やはり、国際郵便くらいしか検討がつかない。もしかして、あの軍人、実は軍人に扮した航空関係者みたいなものなのか?まさかな。


「あの人って何者なんですか?」

「え、気付きません?」


いえ、まったくこれっぽっちも皆目検討がつかないです。むしろ、今までなにかヒントがあったのか。


「彼は、艦長ですよ。この船の」


そうして、マミヤさんは左横に見える灰色の馬鹿でかい壁を指差した。はい?いやまて、それ以前に……


「この壁、船だったんですか!?」


それを聞いたマミヤさんは一瞬、きょとんとした後すぐに吹き出した。そこまで爆笑しなくてもいいじゃんってレベルで笑っている。


「いやいや、今までなんだと思ってたんですか」


笑いながらそういうマミヤさん。いや、だって、周りが海に面しているいう認識があればそれが船だってわかるけど、扉を抜けたら目の前にこれがあったらわからないですって。


「いや、てっきり何かの施設かと……」


そう言うと、まだひーひー言っているマミヤさんは俺を引き連れ、その壁、もとい船に近づいた。確かに近づいてみると、地面とその船には間が空いており、そこには水が張っていた。うわまじかよ、超恥ずかしい人じゃん俺。


「まぁ、確かにここはドックですので、船体がかなり岸に近づいてるので、わかりにくかったかもしれませんね。それにこの船もかなり大きいですからね。それに周りに海も見えないですし。ほら海はあっちですよ。」


そう言って、マミヤさんが指差す方の彼方にクレーン数基と水門の様なものが見える。ドッグってあれだよな。船の保全やら建造やらするやつだよな。そうかドックだったのかここ。言われてみれば、潮の香りがしないでもない。また灰色の船体に目をやってみる。確かに船と言われれば船にしか見えなくなってきた。なんかすごい形だよな。上のほうとかかなり反ってるし。なんの船だこれ。

ん。まてよ、そんなことより、あの男の事、マミヤさんなんて言った?


艦長……!?





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