300: ◆gYPTtXHuRDVF[saga]
2015/03/12(木) 17:53:12.02 ID:cyBZg68lO
男「詩がな」
後輩「うん」
男「好きなんだよ」
男「だから、他の誰かにもそんなのを書きたいと思った」
男「……」
男「ダメか?」
後輩「そんな理由じゃないと思う」
男「鋭いよな、後輩」
これで話が終わるなら、席を離れる為にふたり分のアイスティーを買ってこようと思ったのだが。
汗がまた一筋伝う。
男「でも、嘘じゃなくて、大体はそんな理由だよ」
後輩「わたしが聞きたいのは、なんでネットのストレス発散に詩を使うかって事」
後輩「なんでもいいでしょ。他の人と繋がりたいなら、いくらでもそんなのあるのに」
『お前らみたいな喪男は一生会えないだろうなwww』
『うpしろや社員』
『大切な人ぃるょ♥ 顔ありさん構って><』
男「人のこと、馬鹿にし始めたら終わりだと思った」
後輩「はぁ?」
男「それで、俺の中の綺麗な部分って詩にしか残ってなかったんだよ」
後輩「……唐突すぎて意味わかんない」
男「あー、端的に、俺が他の人を馬鹿にしないで出来る趣味が詩しかなかったんだよ。そんだけ」
支離滅裂な事を言ってる自覚はあるし、端的に直してしまえば、まっこと情けない男である。
後輩「詩って、わたしでも書ける?」
男「……はい?」
それでもこの子に口を開いてしまうのは、彼女が予想もつかないところから想定外の風を運んできてくれるからだ。
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