20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/23(水) 18:45:11.67 ID:KjY5e/6Q0
僕が甘かった。ケーキだけに。
巷で大流行するようなケーキ屋が、二十四時間営業の牛丼屋のように男が入りやすい外装をしている訳がないのだ。
要約すると、僕の目の前には女の子女の子した外装の、ファンシーでキュートな店が立ちはだかっていたのである。
見るからに全力で男の入店を拒んでいる。
バカな。大の男がスイーツを貪り食うことは日本では許されていないのか。
そんな国滅んでしまえばいいのに。
……単に僕が小心者なだけかも知れないが、こんな魔法少女の実家みたいな場所に堂々と入れる男もそれはそれで問題だと思う。
「ん?」
僕が魔法少女と国家転覆について本気で考慮し始めた頃、見覚えのある姿が視界にちらついた。
「……」
流れるような銀髪、僕よりも高い身長、漂う高貴なオーラ。
「まろんしょーと……抹茶ろーる……いちごたると……面妖な……」
「……」
それは、種々様々なケーキが陳列されてい るショーウィンドウに張り付いてよだれを垂らしている、四条貴音だった。
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