過去ログ - 阿良々木暦「たかねデイフライ」
1- 20
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/23(水) 19:11:29.57 ID:KjY5e/6Q0

蜉蝣に全く関係のないものに変態するとは考え難いし、あの四条の様子は蟻地獄のそれだろう。
となると、今事務所は蟻地獄そのもののようなものか。

「蟻地獄……か、ひたぎ、蟻地獄についてどれ位知っている?」

「性格は臆病で、巣を掘って待つだけの暢気な生物。
 罠に掛かった蟻などの小動物を捕獲し、その血を吸い殺す――吸血動物よ」

ということは、事務所という罠に掛かった獲物を捕獲し、巣に連れ込みエナジードレインを行っている、という予測が立つ。
消えたり現れたりしているのは、空間そのものを砂に見立てていると仮定すれば納得出来る。
普段は砂に埋もれ、捕獲の瞬間だけ姿を現す、という訳だ。

「チャンスは、獲物を捕らえる一瞬、か……」

「私が囮になるわ」

微塵の葛藤も見せずにひたぎは言う。
見る限り、僕が何を言おうと取り下げることはなさそうだ。

「ひたぎ」

「勘違いしないでよね、別に暦のためなんかじゃないんだからー」

「なんでここでツンデレなんだよ」

しかも超棒読みだし。

「大丈夫よ、さっきも言ったけれど、私は暦を信頼しているから」

障り猫にもドレインされたことあるし多分大丈夫よ、と訳のわからない自信を持つひたぎさん。

「そうね、必ず成功するようにやる気の出るおまじないをしてあげるわ」

「おまじない?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/51.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice