33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/23(水) 19:11:29.57 ID:KjY5e/6Q0
蜉蝣に全く関係のないものに変態するとは考え難いし、あの四条の様子は蟻地獄のそれだろう。
となると、今事務所は蟻地獄そのもののようなものか。
「蟻地獄……か、ひたぎ、蟻地獄についてどれ位知っている?」
「性格は臆病で、巣を掘って待つだけの暢気な生物。
罠に掛かった蟻などの小動物を捕獲し、その血を吸い殺す――吸血動物よ」
ということは、事務所という罠に掛かった獲物を捕獲し、巣に連れ込みエナジードレインを行っている、という予測が立つ。
消えたり現れたりしているのは、空間そのものを砂に見立てていると仮定すれば納得出来る。
普段は砂に埋もれ、捕獲の瞬間だけ姿を現す、という訳だ。
「チャンスは、獲物を捕らえる一瞬、か……」
「私が囮になるわ」
微塵の葛藤も見せずにひたぎは言う。
見る限り、僕が何を言おうと取り下げることはなさそうだ。
「ひたぎ」
「勘違いしないでよね、別に暦のためなんかじゃないんだからー」
「なんでここでツンデレなんだよ」
しかも超棒読みだし。
「大丈夫よ、さっきも言ったけれど、私は暦を信頼しているから」
障り猫にもドレインされたことあるし多分大丈夫よ、と訳のわからない自信を持つひたぎさん。
「そうね、必ず成功するようにやる気の出るおまじないをしてあげるわ」
「おまじない?」
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