4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/25(金) 19:51:56.62 ID:XsXwgu560
ボクは少しだけ普通じゃない。
――なんて言い方をすると、ちょっと痛々しいかな、けれどボクがボクを言い表すとき、なによりも真っ先に口を吐くのはきっとこの言葉で間違いないんだから、仕方ない。
アイドル――偶像。それがボクの一面。日常を生きるボクからする、非日常的なボク。自慢じゃないけれどボクは、新人アイドルという括りの中ではそこそこ人気のあるアイドルをやらせてもらっている。
人々の想像の中に生き、人々の夢想を受け、人々から支持され、ボクはそんなファンのみんなに『なにか』を届け与える。それがなにであるかは、実はボクにもわからなくて、受け取ってくれた人が、受け取る前より少しだけ幸せになってくれる、そんなものであればいいなと思っている。
それがボク、二宮飛鳥のちょっと普通じゃないところ。
そしてそんな、普通じゃないボクの普通じゃなさを誰よりも早く見抜いて、手を引いてくれた普通じゃない男が目の前の彼、Pさん。職業プロデューサーで通称もプロデューサーである。
仕事用のスーツをきっちりと着こなす姿はどこか凛々しく、けれどその表情はどこか困り顔であった。
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