14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:05:35.20 ID:6I5S2gV60
「か――――わ――――い――――い――――!!」
「ひいっ!?」
「トランスしている場合じゃないよ、鬼のお兄ちゃん。よかったね、早く済みそうで」
「何をするんだ! 離せ! 今目の前に僕の理想郷とも言えるネコミミ水瀬がいるんだ!!」
水瀬に飛びかからんとする僕を片手で押し留め、斧乃木ちゃんは水瀬の身体を腰から抱きかかえる。
何してくれるんだこの野郎!
ネクロフィリアも引くくらいにセクハラするぞ!
「ちょ、ちょっとアンタ!」
「行くよ、鬼のお兄ちゃん」
ついでと言わんばかりに僕の手首を掴むと、斧乃木ちゃんは窓を開け即座に飛び降りた。
「きゃあ!?」
「おい、まさか……斧乃木ちゃん! やめろ!!」
「『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』」
「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
斧乃木ちゃんは二人分の体重を背負ってなお何事もなかったかのように着地を決めると、コンクリートの地面に巨大な亀裂を入れる程の威力で放たれた脚力で、その場から一瞬にして空を飛ぶのだった。
薄れゆく意識の中で気付いたことは、わざわざ外に出たのが事務所を壊さないためだという斧乃木ちゃんなりの気遣いだと、彼女にも気遣いが出来たんだ、という割りかしどうでもいい新発見であった。
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