16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:17:33.76 ID:6I5S2gV60
003
『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』を数回行った末に辿り着いた場所は、何処かの埠頭にある人気のない倉庫だった。
もう使用されていないのか、外見からして動きそうにない朽ち果てた重機や、打ち捨てられた廃材が此処彼処に積まれている。
当然とも言えるが水瀬は気絶してしまった。
今は安静に寝かせている。
「――で」
僕はネクタイを緩めながら不機嫌も露わに胡座をかく。
スーツの上着が移動に際して何処かで脱げて飛んで行ってしまった。
吊るし売りの安物とは言え、しがないサラリーマンである僕には痛い。
「水瀬に怪異が取り憑いている、そういう認識でいいのか?」
「うん」
斧乃木ちゃんはこちらの事情など知った事ないと言わんばかりの無表情で(とは言え、彼女は何時如何なる時でも無表情だが)首肯を返し、説明を始めた。
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