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2014/04/26(土) 01:51:41.14 ID:6dIc+vFA0
「とんかつ定食一つ、おまえは?」
「シーザーサラダとミートドリアで」
かしこまりました、と一礼して店員は去って行った。
「やーんPさん、おまえ、だなんてー!まるで夫婦みたーい!」
頬を赤らめながら、身をくねらせて彼女が言う。思わず顔が緩んでしまいそうになるが、ぐっと堪え、言葉の代わりにデコピンで返す。
「あいたー。」
「いいから水でも持ってきなさい。」
「わかりましたよー。あ、な、た。」
そういって席を立つとドリンクバーへと向かう。去り際にウインクを残して。
「あれで真面目なんだよなあ・・・。」
思わず独り言をこぼしてしまう。そうなのだ。あんなに奔放で、飄々としている彼女だが、レッスンは真剣に受けているし、ライブも一生懸命に取り組んでいる。
最初期、事務所に入りたての頃こそ、アイドル活動に対して不慣れなところもあったのか、精力的に活動しているとは言えなかったものの、
今では多くのファンを得るまでに成長している。そんな彼女の成長を見てきた俺は―――。
「お水いれたーん」
俺の横にグラスを置いて、先ほどと同じように正面に座る。頬の赤らみは既におさまっていて、いつもと同じ白い顔だ。
「たーんって言いたいだけじゃないのか?」
「いやーしゅーこちゃんの代名詞だからねー。積極的に使ってアピールしとかないと。」
そういってグラスを傾け、水を飲む彼女。
「ここで何をアピールするんだ。テレビじゃあるまいし。」
「さあー?」
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