過去ログ - 塩見周子は揺るがない
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2014/04/26(土) 02:02:44.31 ID:6dIc+vFA0
総選挙の発表の後、彼女は姿を消していた。事務所では多くのアイドルの喜ぶ姿と、それの倍以上に悲しむ姿が目についていた。ある意味総選挙とは酷なもので、順位が付けられることによってこれまでの努力が否定されるかのような感覚がやはりあるのだろう。それに配慮しているからなのか、発表は上位50名からとなっている。
結果自体は11位と、全アイドルの中でも上位に入り、満足のいく結果のはずだ。しかし、シンデレラガールに手が届く位置にあったという事実が、やはり悔しかったのだろうか。それに彼女は昨日、「シンデレラガールを目指す。」と言っていた。

「屋上、って言ってたかな。」

事務所を後にし、屋上に向かう。屋上に向かうにはエレベーターではなく、外の非常階段からでなければならない。一歩一歩、階段を上っていく。彼女のことを思いながら。いま彼女はどんな気持ちでいるのだろうか?シンデレラガールになれなかった悲しみに溺れているのだろうか。自然と足が速くなる。すぐにでも彼女の元に着きたかった。プロデューサーとしてではなく、一人の男として。



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