過去ログ - ほむら「喫茶こねくと」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/05/16(金) 21:54:11.01 ID:IdT4ZvRk0
まず、このSSには魔法の喫茶店である『喫茶こねくと』の魅力を伝えるための描写が足りないと感じた。
『喫茶こねくと』の落ち着いた雰囲気や空気感を重視しているSSであり、魔法少女たちが安らげる場所を描きたいという熱意は伝わるが、描写が弱いために説得力に欠ける。それは店内の視覚的な描写という意味だけでなく、エピソードという点でもそうだ。
ほむらを始めとした魔法少女たちが何故この『喫茶こねくと』を魅力に思っているのか、何故この場所を安らげる場所として惹かれるのか。この辺りの理由が弱い。
「この喫茶店ならほむら達が魅力に感じるのも分かるな」と読者に思わせる描写が足りない。
そのせいでほむら達からラブコメにありがちな『理由が全くないのに主人公に惚れるヒロイン』のような薄っぺらさを感じる。
『喫茶こねくと』の魅力を描写する要素の一つが『コーヒーが旨い』という点のようだが、そのコーヒーにしても『良く知らないけれど魔法で美味しく出来る』という薄っぺらく説得力のない設定が残念だった。
作者のコーヒー知識のなさを誤魔化しているだけであることが露骨に伝わってきて、コーヒーが『喫茶こねくと』という舞台に深みを与える要素ではなく作品の雰囲気を陳腐なものにしている要素となってしまっていると感じた。これならばむしろ無いほうが作品の空気を壊さなかったはずだ。
ただ、なぎさの「チーズは食べられないけれど、チーズ風の食べ物で満足させてあげる」エピソードはなかなか良いと感じた。上手い、成る程、と思わせてくれた。こういった納得出来るエピソードを積み重ねてゆけば、『喫茶こねくと』が魅力的な場所に見えてくるだろう。

次にキャラクターについてだが、オリジナルキャラクターの『優秀さ』が雰囲気の陳腐さに拍車をかけていると感じた。コーヒーの件もそうだが、ソウルジェムが濁りにくくなる、だとかいった能力が如何にもご都合主的で薄っぺらく、魅力を感じにくい。
また、そのオリジナルキャラクターが精神的に成熟した少女たちであり、ほむら達他の魔法少女たちを優しく見守って『あげている』というスタンスが見て取れるせいで『メアリー・スー』の色が強く出てしまっており、『魅力ある喫茶店の物語』ではなく『自分の考えたオリジナルキャラクターを格好良く魅せたいだけの物語』となってしまっている印象を受けた。
ただしこの点は当作品が完全オリジナル作品であればそのような『メアリー・スー』の嫌みさは無くなり、良い方向に化ける要素だと言える。昨今では能力に優れた主人公(俗に言うチート主人公)が活躍する作品がブームとなっているため、そういった作品を好む層には受けるはずだ。このSSとやや似た設定のネット小説で『異世界食堂』という作品があるのでそちらも参考にしてみては如何だろうか。

以上、ニートがお送りしました。


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