過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/14(水) 22:13:28.00 ID:irgin92w0
何気ない会話だった。

久は同居人について尋ねられ、隠す必要もないと咲の存在を明かした。

そして婚約者が咲に会いたいと言い出した時は軽い気持ちで了承したのだった。


その結果、咲は久の元を出て行った。

咲がいなくなった部屋に一人で佇むまで、彼女が自分の元を去るという可能性を失念していた。

多分、心の何処かで咲は自分なしでは生きられないと思っていたのだ。

咲は久に溺れていた。だから決して傍を離れることはないだろうと思い込んでいた。

だから結婚した後もこのマンションを訪れれば、いつでも咲に会えると本気で信じていたのだ。


馬鹿馬鹿しい。咲は就職を控えた22歳の大人なのに。

誰かに依存しなければ生きていけないほど弱くはない。

どうしてそんな簡単なことが抜け落ちていたのだろう。

そして訪ねてきたまこによって、咲はやはり久が思う以上にしたたかだということを知った。

華菜に拾われ、まこにまで世話を焼かれていた。

二人に大切にされているのはその様子を見なくとも分かる。


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