過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/11(水) 21:43:16.50 ID:QolspWvo0
一緒に生活をしていた咲は酒が極端に弱かった。

それこそチューハイ一杯で寝てしまう。だから自然と酒を飲む機会は減っていった。

久自身一人酒をするほどアルコールを好むわけではなかったし、

咲の作る料理は酒なしで米と共に味わう方が美味しいのだ。



流石に呑まなければそれなりに酒にも弱くなっているらしかった。

しかし、久しぶりに味わう酒は久を随分と良い気分にさせた。

身体中に熱が籠る感覚も、脳がふわふわと宙を漂うような感覚も心地良い。

気が付けば随分と杯を進めていた。



美穂子は杯に残っていた日本酒を一気に飲み干す。

アルコールが回ってきたのを感じたのか、ぐらつく頭を軽く振って息を吐き出した。

新たな酒を持ってきた店員から瓶を受け取ると空になっていた久の杯に注いだ。

美穂子はじっと水面を見つめながら杯の口をくるりと指先でなぞった。

その所作はとても丁寧で、久もその細い指の動きをじっと見つめる。



そしてそんな動作を見つめながらも、考えることはただ一人。

咲の存在のみだった。


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