過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/20(金) 21:38:53.42 ID:WnrwysWW0
店員に通された個室に入った瞬間、咲は全身を強張らせた。

そこには確かに人がいた。テーブルに突っ伏すようにして。

近くには空になった酒瓶やらボトルやらが転がっていて、美穂子たちがどれくらい酒を煽ったのかが窺えた。

一気に乾いた唇、激しい動悸に襲われながら咲は目の前にある人物を見つめていた。


誰かなど、顔を上げずとも分かる。

忘れるはずがない。間違うはずがない。

彼女は未だにこんなにも、咲の心の大部分を占めているのだから。


咲「………久さん」


掠れながら紡いだ名前を、本人を前にして口に出すのは随分と久しぶりな気がした。

咲は暫く固まったようにその場から動けずにいたが

本当に久がぴくりとも動 かないので意を決して彼女の元に歩み寄った。

端正な顔は突っ伏しているため窺うことが出来ない。

それでも呼吸は落ち着いているし、えずく様子もないので眠っているだけだと安堵する。


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