過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
1- 20
341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/05(土) 22:40:36.20 ID:z/W3xD2r0
仕事が終わり、久は家路へと急ぐ。

手には指輪の入った小さな箱を持って。

自然と足早になる。

咲は今何をしているだろう。

久の帰りを待ってくれているのだろうか。

呼び鈴を鳴らして、目が合ったらまず何から伝えよう。

待たせてしまったことへの謝罪だろうか。

それともこの昂る感情のまま抱き締めてしまおうか。

久「咲…っ」

時々もつれそうになる足。

擦れ違った人々が何事かと振り返る。

呼吸を乱して髪なんて向かい風のせいでぐしゃぐしゃだ。

心臓は煩く鼓動しているのにまるで自分の背中に羽でも出来たように全身が軽い。


何度も咲の名前を呟きながら、久はマンションに戻ってきた。

いつもと変わらない様相でそびえるマンションのインターフォンを押す。

暫く待つと、機械の作動する音がして咲が出た。

その声を聞いただけで言いようのない熱い何かがぐっとせり上がってくる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
386Res/181.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice