過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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357:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/06(日) 16:21:57.64 ID:TkA5HZap0
二人の姿が完全に見えなくなると、ずっと抱きあったままだった久が僅かに腕の力を緩めた。

それだけで少し残念に思ってしまう自分はどれだけ久に惚れているのだろうと苦笑が漏れる。

しかし一瞬寂しそうに瞼を伏せた咲に気付いたのか、久は解いた手で咲の手に触れた。

しっかりと五本の指を絡ませ、甘く微笑む。

久「家に入りましょう。二人きりになりたいの」



部屋に足を踏み入れるや否や、靴を脱ごうとしていた咲はふいに腕を引かれて体勢を崩し床に倒れ込んだ。

背中に冷たいフローリングが触れる。

だけど 、寒いだとか痛いだとかそんな感想よりも咲は視界を占める光景に心を奪われた。

久の瞳がじっと咲を見下ろしていた。

両手で咲を囲い、腰や脚が触れ合う。

瞬きすることも忘れて魅入っていると自然と瞳から涙が零れた。

一瞬、久が苦しそうに眉を寄せるけれど違うのだと叫びたい。

咲は嬉しくて泣いているのだ。


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