過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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2014/05/01(木) 23:11:47.82 ID:soO6/J5D0
どんよりとした空は、昼間の天候とはえらい違いだった。まるで自分の心のようだ。
醜く重苦しい空は息が詰まる。とぼとぼと歩く咲に行く宛てはない。
咲「…ああ、私って本当に馬鹿だな…これ、久さんの服だった」
以下略
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2014/05/01(木) 23:16:21.23 ID:soO6/J5D0
咲(彼女を抱いた手で私に触れていたんですか?)
どろどろに甘やかす抱き方は久の癖なのだろう。
ああやって、彼女の温もりを感じて背中が軋むくらい強く抱き締められる心地良さ。
以下略
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2014/05/01(木) 23:18:14.88 ID:wt4J5Oryo
ええねぇ
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2014/05/01(木) 23:20:24.31 ID:soO6/J5D0
咲「……なら、いっそ」
生気の抜け落ちた呟きを拾う者はいない。
ふらふらと歩く咲はようやっと自分の行き先を見つけた気がした。
以下略
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2014/05/01(木) 23:25:18.24 ID:soO6/J5D0
いや、後で聞いたがこの時華菜は全身を震わせていた。
自分があと数秒遅れていたら一体どうなっていたのか、考えるだけで足が竦んだという。
以下略
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2014/05/01(木) 23:29:56.62 ID:soO6/J5D0
咲「…あ…、私…」
視界が一気に歪んでいく。
華菜の唇が震えていると思っていたのに、いつしか咲の膝もガクガクと音がしそうなほど震えていた。
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2014/05/01(木) 23:33:57.09 ID:G3xWG9TYO
華菜咲の予感だし!支援せずにはいられないな!
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2014/05/01(木) 23:34:38.94 ID:soO6/J5D0
華菜「ここはデザートが絶品なんだし!」
私の勤務先のライバル店だけどな、と悪戯が成功した子どものように屈託なく笑う華菜に、咲はようやく肩の力を抜いた。
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2014/05/01(木) 23:42:01.20 ID:soO6/J5D0
華菜「………で、どうして車に突っ込んでったわけ」
急にトーンダウンした声音は不意打ちだった。
華菜はもう笑っていない。真剣な瞳で咲を見つめていた。
以下略
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2014/05/01(木) 23:47:02.05 ID:soO6/J5D0
我に返ったのは咲も同じようで、淀んでいた瞳に僅かだが光がさした気がした。
ちらりと視線を上げた咲に、華菜は目で一口飲んでみろと促す。
遠慮がちにカップを持った咲は綺麗な所作で口を付けた。
以下略
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2014/05/01(木) 23:51:35.44 ID:soO6/J5D0
華菜「やっぱ最高だし!」
咲「…」
華菜「食べないのか?もしかして栗嫌いだった?」
以下略
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