過去ログ - 男「謎の少女が家の前に立っていたのですがッ!」
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1:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/27(日) 22:43:42.31 ID:h5Apappp0
8月

世間ではとっくのとうに海開きがされ、幸せな家族が浜辺でBBQをする季節。

……無職童貞の俺には蒸し暑いし、蝉は煩いし、最悪の季節だ。

部屋はジメジメ、

時々迷子の蚊がフラフラ迷い込んで殺虫剤の餌食になる。

そんな劣悪な環境の中、俺の目の前に1人の天使が舞い降りたんだ。

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2:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/27(日) 22:53:15.37 ID:h5Apappp0
ー8月の正午ー

男「チッ! エアコンの冷房がまるで温風の様に感じられるぜ」

男「エルニーニョも本気出してきたみてぇだな……」
以下略



3:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/27(日) 23:14:12.17 ID:h5Apappp0
アパートの扉を開けると夏特有の熱気がむわりと俺を包み込んだ。

男「うわっ……サウナかよ」

男「……ん?」
以下略



4:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/27(日) 23:32:20.81 ID:h5Apappp0
男(ダメだ、幾ら美人でもキケンな匂いがする)

男(目を合わさず出来るだけ自然に通り過ぎよう)

少女「あの……」
以下略



5:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 07:26:19.49 ID:FVLtU6D9O
男「用? 生憎俺にもこれから行かなきゃならない場所があるんでね」

少女「で、ではご一緒しても構いませんか?」

男「困るな、図書館で私語は厳禁なんだ」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/28(月) 07:55:49.94 ID:oBYknnW00
ふむふむ
見ているから続きを


7:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 10:50:31.65 ID:T27kWXQmO
ー図書館ー

男(ふむふむ……ヒンディー語は日本語と同じSOV文型なのか……)

本のページを捲る度に少女の悲しそうな表情が脳裏に蘇る。
以下略



8:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 12:00:42.04 ID:T27kWXQmO
男「この炎天下の中ずっとその衣装で待っていたのか!?」

少女「ゴスロリは私の基本装備です。外す訳にはいきません」

男「熱中症とかなったりしない?」
以下略



9:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 15:42:13.80 ID:bSDhTXs4O
男「で、用は何だ? 俺に北欧の知り合いなどいなかったはずだが」

少女「……」

少女「単刀直入に申し上げてもよろしいですか?」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/28(月) 16:32:56.81 ID:p4fQ02DDO
ほう…期待してるから早よ続き書けください


11:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 18:32:25.74 ID:gaheL9fAO
男「……今なんと?」

少女は頬を薔薇色に紅潮させながら、蚊の鳴く様な声で答えた。

少女「あ……あなたの……お嫁さんにして……」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/04/28(月) 18:45:18.96 ID:qddc6MGu0
期待


13:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 21:34:31.76 ID:iynqUS5A0
男「ふぅ……ふぅ。危ない所だった、もう追っては来ていないだろうな?」

扉を開き、階下を見下ろすと少女が涙目で立っているのが見えた。

男(うっ……!)
以下略



14:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 23:27:14.50 ID:iynqUS5A0
雨は更に酷くなり、バケツをひっくり返した様な土砂降りになった。

男「あの女の子、まだ外で待ってんのかな……」

男「いや流石にね! 流石にそこまでは無いだろ」
以下略



15:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/28(月) 23:35:27.82 ID:iynqUS5A0
少女「あ……」

男「あ、じゃねぇよ! 早く俺の家に来い! 風邪引くぞ」

少女「申し訳ございません、ご迷惑おかけします」
以下略



16:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 00:32:52.28 ID:Bv09s8mS0
男「ったく、自分の身体くらい少しは大事にしろよな」ゴシゴシ

少女「申し訳ございません……でもどうしてもあなたの側にいたくて」

男「ふーん、悪いけど隠士の俺には関係の無い話だな」
以下略



17:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 00:55:14.37 ID:Bv09s8mS0
男「昔から美少女と暮らしたいとは思っていたが……」

男「これは運命の赤い糸と見るべきか、それともただの夢と見るか」

男「てか勝手に未成年を家に連れ込んじゃマズいだろこれ……」
以下略



18:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 13:51:23.97 ID:Bv09s8mS0
ー病院ー

医師「ただの熱病です。心配することは無いでしょう」

医師「しかし……気になった点が一つあるのです」
以下略



19:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 17:40:31.27 ID:Bv09s8mS0
少女「あ、ご主人様!」

病室に入ると、ベッドの上で寝ている少女が嬉しそうに叫んだ。

男「……呼び方変えたなお前」
以下略



20:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 18:15:51.69 ID:Bv09s8mS0
男「とにかく、まだ分からない事が多いしお前をお嫁にするのは無理」

少女「え……」

男「ただし、住み込みのメイドとして雇うには申し分無い」
以下略



21:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/04/29(火) 20:29:40.53 ID:Bv09s8mS0
ー数日後ー

少女「ご主人様、起きて下さい! 朝ですよー!」

男「む……」
以下略



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