過去ログ - オーク 「飛蝗ってしってるか?」
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64:VIPにかわりましてNIPPERが ◆luEgeb1h86[saga]
2014/04/29(火) 02:44:12.95 ID:w/4nSaAG0
Wオーク「その日の夜も、その山道の脇に設置されてる鳥小屋を双眼鏡で見ながら
なんとなしに「雛鳥はもう寝たか?」なんて思っていたら、
山道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいたんだ。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸に近い甲冑来た
髪振り乱した女みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、
猛スピードで走ってくる。
奴は明らかにこっちの存在に気付いているし、俺と赤色の目も合いっぱなし。
少しの間、あっけに取られて呆然と眺めていたが、なんだか凄くヤバイことになりそうな
気がして、急いで屋上の鍵を閉めて階段を下りて塔の中に逃げ込んだ。
そして正面ドアを閉めて、鍵をかけて
「えっ?は?どうする?どうする!なんだよアレ!!」
って怯えていたらズダダダダダダッって屋上への外階段を上る音が。明らかに俺を探してる。
「ヤバいヤバいヤバい!どうする、まじで、なんなんだよアレ…」
ってつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、ドアの前で棍棒を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアを…――
ダンダンダンダンダンダン!!
って叩いて、来客用の鐘をピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーーーーーーーッ!ウッ、ンー―ーーーーーーーーッ!アヘエエ…」
って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態になった……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまで棍棒を構えて硬直していたんだ。」
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