30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/30(水) 20:38:18.83 ID:Jt/5r6cB0
「相変わらず、お前は何でも知ってるな」
「何でもは知らないわよ、知ってることだけ」
いつものやり取りを交わす僕と羽川。
こうして二人で会うのも久し振りだが、変わっていなくて安心した。
「つまり、羽川と温泉旅行に行ったのは……秋月のバイロケーション?」
「半分正解。私と一緒に旅をしたのは、秋月さんそのものをコピーした怪異。
一度怪異と出逢ったものは怪異に惹かれる……だから私の側に来たのかも。怪異としての質も、私に似ていたし」
だから同じ怪異としての、私の中の猫と苛虎が見えたんだね、と羽川。
どうやら羽川の言う『もう一人の秋月』は、羽川と行動を共にしていたらしい。
しかも温泉旅行。
美女二人で。
なにそれ。
「僕も行きたかったな……」
「相変わらずだね、阿良々木くんは……直接誘えばいいじゃない、秋月さんならきっと散々文句言ったあとにいいって言ってくれるよ」
ああ、それは容易に想像できる。
こんな時期になに考えてるんですか、とかそんな刹那的な思考ではいつか損をしますよ、などとたっぷり三十分は絞られた後に仕方ありませんね、とか言ってくれそうではあるが……。
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