19: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/04/30(水) 20:26:45.89 ID:IFdEPb8do
と、すかさず綾がツッコんだ。
中学時代の同級生らしく、二人のコンビネーションは息ピッタリである。
もちろん、アリスが男子生徒から声をかけられなくなったのには理由がある。
少し前の話。
「ねー、キミ。一年のアリスちゃんだよね」
アリスに見知らぬ男子生徒が話しかけた。
「え? はい」
「俺さあ、A組の佐野だけど」
「はあ」
「キミに凄く興味あるんだ。今度、キミの友達と一緒に遊び――」
そこまで言いかけて、二年生は言葉を止めた。
「どうしました?」
「いや、何でもない」
そう言うと、アリスに声をかけた二年生はそそくさと走り去っていった。
そんなことが何度も続くうちに、少なくとも男子生徒が気軽に声をかける、ということはなくなっていた。
「へー、不思議だねえー」
忍はそんなアリスの話をまるでおとぎ話のように聞いていた(つまり、あまり深く考えていないということ)。
もちろんこの話にも裏がある。
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