22: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/04/30(水) 20:29:01.71 ID:IFdEPb8do
(やはり思いははっきりと口に出したほうが良さそうだな)
だがしかし、いつもアリスの周りには例の三人がいる。
さすがに公衆の面前で思いを告げることは避けたい播磨。
(別に恥ずかしがってるわけじゃねェぞ。アリスちゃんに変な思いをさせねェためだ)
播磨は自分自身に言い訳するように心の中でつぶやく。
そしてチャンスは意外にも早くやってきた。
「シノ。帰りましょう」
授業も終わり、アリスがシノを誘う。いつもの光景だ。
「ごめんねアリス。今日はちょっと先生に呼ばれているからすぐには帰れません」
「じゃあ待ってる」
「補習なので、時間がかかると思います」
「あ……」
何かを察したように、アリスは頷いた。
「ですから、みんなと先に帰っていてください」
(これは……)
いつも一緒にいる大宮忍が今日は一緒ではない。
それだけでも彼にとっては大きな好機であった。
(もしかして、アリスちゃんと二人きりになれるチャンスがあるかもしれねェ)
そう思った播磨は急いで帰り支度をする。
「アリスー。一緒に帰ろう」
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